基本情報
説明文
「東京海上日動ビル 本館」は、「和田倉門交差点」北東角にあった 25 階建て オフィスビルです。
北東隣接地の「東京海上日動ビル 新館」と一体建替えを行うため、2022 年に解体工事に着手しました。
※ 2024 年 3 月 3 日に確認した時点では、両ビルとも地上部分の解体はすでに終了していました。
「東京海上日動ビル 本館」と「東京海上日動ビル 新館」があった場所では、 構造部材である柱や床に国産木材をふんだんに使用した 20 階建ての「新・本店ビル」が 2028 年度に竣工する予定となっています。
所在地
〒100-8050 千代田区丸の内1-2-1
最寄り駅まで
・「JR 東京駅/東京メトロ 丸の内中央口」
・「東京メトロ/都営地下鉄 大手町駅 D3出口」
・「東京メトロ 二重橋前駅 D1出口」
ロケーション
「東京海上日動ビル 本館」は、「新丸の内ビルディング」の皇居側に「東京海上日動ビル 新館」と並んで建っています。
建物形状
建物形状は基本的には直方体ですが、四つある角の内二つ(「和田倉門交差点」側とその反対側)は、角を直角に切り取っています。
そのため、角度によっては、建物が二つ連なっているように見えます。
解体
「東京海上日動ビル 本館」は、北東隣接地の「東京海上日動ビル 新館」と一体建替えを行うため、2022 年 10 月に解体工事に着手しました。
「東京海上日動ビル 本館」があった場所は、現在どうなっているの?
「東京海上日動ビル 本館」と「東京海上日動ビル 新館」があった場所では 2022 年 10 月より解体工事が行われていましたが、現在の状況については不明です。
※ 2024 年 3 月 3 日に確認した時点では、両ビルとも地上部分の解体はすでに終了していましたが、地下部分の解体工事進捗状況については把握できませんでした。
「東京海上日動ビル 本館」があった場所は、これからどうなるの?
「東京海上日動ビル 本館」と「東京海上日動ビル 新館」があった場所では、 構造部材である柱や床に国産木材をふんだんに使用した 20 階建ての「新・本店ビル」が 2028 年度に竣工する予定となっています。
「東京海上日動ビル 本館」に関するニュースリリース配信履歴
配信年月日 | ニュースリリースタイトル | 配信者名 |
2021 年 3 月 25 日 | 本店移転のお知らせ | 東京海上ホールディングス株式会社 東京海上日動火災保険株式会社 東京海上日動あんしん生命保険株式会社 |
2021 年 9 月 30 日 | 新・本店ビル計画のコンセプトについて | 東京海上ホールディングス株式会社 東京海上日動火災保険株式会社 |
2022 年 8 月 1 日 | 新・本店ビルのデザインについて | 東京海上ホールディングス株式会社 東京海上日動火災保険株式会社 |
年表
2021 年 3 月 25 日
「東京海上ホールディングス株式会社」と「東京海上日動火災保険株式会社」と「東京海上日動あんしん生命保険株式会社」は、本店移転することを発表しました。
2021 年 3 月 25 日
東京海上ホールディングス株式会社
東京海上日動火災保険株式会社
東京海上日動あんしん生命保険株式会社
本店移転のお知らせ
東京海上ホールディングス株式会社(取締役社長 グループ CEO 小宮暁)、東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長 広瀬伸一)および東京海上日動あんしん生命保険株式会社(取締役社長 中里克己)は、下記の通り本店を移転することとしましたので、お知らせいたします。
【移転先】
東京都千代田区大手町二丁目 6 番 4 号 常盤橋タワー
【移転時期】
2021 年 12 月から順次移転を開始し、2022 年 6 月までに移転先への移転を完了する予定です。
(参考:現在の本店所在場所)
東京海上日動ビル:東京都千代田区丸の内一丁目 2 番 1 号
東京海上日動ビル・本館は 1974 年の竣工であり、災害対応力や環境性能等を一段と強化するとともに新しい働き方にも柔軟に対応していく観点から、新館と一体での建替えを予定しております。詳細については現在検討している段階であり、具体的な計画、スケジュール等は確定しておりません。
2021 年 9 月 30 日
「東京海上ホールディングス株式会社」と「東京海上日動火災保険株式会社」は、現在の東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビル計画のコンセプトを発表しました。
2021 年 9 月 30 日
東京海上ホールディングス株式会社
東京海上日動火災保険株式会社
新・本店ビル計画のコンセプトについて のコンセプトについて
東京海上ホールディングス株式会社(取締役社長 グループ CEO 小宮暁)および東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長 広瀬 伸一 以下「東京海上日動」)は、現在の東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビル計画のコンセプトをまとめました(※)。このコンセプトは、東京海上グループのサステナビリティ戦略に則ってまとめたものです。
新・本店ビルは、ビジネス・歴史・文化が共存する街「丸の内」の美しい街並みに調和し、日本の玄関口である東京駅と緑豊かな皇居外苑を結ぶシンボリックな場所に相応しい、洗練された気品のあるデザインをめざします。
機能・性能面では、最高レベルの災害対応力と、新しい働き方や多様なニーズに対応できる柔軟性を備えるとともに、国産木材の積極的な利用や最高レベルの環境性能の追求など、時代を先取した取り組みを通じて、安心・安全でサステナブルな社会の実現や地域社会の発展に貢献してまいります。
(※)東京海上日動ビルを建て替える方針である旨は、2021 年 3 月 25 日にニュースリリースを行っております。
URL : https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/210325_01.pdf
1. 新・本店ビル計画のコンセプト ビル計画のコンセプト
① 最高レベルの災害対応力
免震構造の採用、浸水対策、非常用発電機の設置など、様々な災害対策を講じることで、より高い事業継続性を実現し、お客様や地域社会の”いざ”に備えます。
エントランスホールなど、災害時でも安全に帰宅困難者を収容可能な屋内スペースを広く設け、地域防災に貢献します。
② 国産木材の積極的な利用
木材は二酸化炭素の貯蔵機能を持ち、再生可能であることなど、脱炭素社会に適した「地球環境にやさしい」建築資材であり、新・本店ビルの計画に当たっては、当初から木材の積極的な利用を検討してまいりました。
新・本店ビル計画においては、柱や床などの構造材を含め、これまで他に例のないレベルで国産木材を利用し、世界最大規模の木造ハイブリッド構造による超高層オフィスビルをめざします。
木材には、戦後植林され利用期を迎えた国産木材を用いることで、造林、伐採、利用、再造林のサイクルを需要者として支え、山林の保全や水源の涵養、地方経済の活性化など、循環型社会の実現に貢献します。
(中略)
2.設計
設計については、1998 年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家である Renzo Piano 氏が主宰する Renzo Piano Building Workshop SAS(注 1)、および株式会社三菱地所設計(注 2)に委託しており、両社の協力を得て、国産木材の利用を含む多くのチャレンジングな取り組みを推進しています。
現在の本店である東京海上日動ビル本館(1974 年竣工・設計者:前川國男建築設計事務所)については、その歴史的価値を明らかにし後世に伝えるために、有識者の協力を得ながら、記録調査と継承方法の検討を行います。
注 1:Renzo Piano 氏が 1981 年に設立し、イタリア、フランスにオフィスを構える建築設計事務所。ロンドンのザ・シャードやニューヨークのニューヨーク・タイムズ・ビル、ホイットニー美術館など、これまで世界中で 140 以上のプロジェクトを手掛けており、日本においても関西国際空港ターミナルビルなどの実績がある。
注 2:1890 年に三菱社が設置した丸ノ内建築所をルーツとする三菱地所グループの建築設計事務所。丸の内ビルディングなど、丸の内エリアの物件を数多く手掛ける。
3. 今後のスケジュール 今後のスケジュール
2022 年 10 月の解体着工、2028 年度の新・本店ビル竣工をめざしています。
(計画概要)
所在地 東京都千代⽥区丸の内⼀丁目2−1(住居表⽰)
主要用途 事務所(本店ビル)、駐車場等
建物所有者 東京海上日動
敷地面積 約 10,147 ㎡
規模 地下 3 階、地上 19 階
延床面積 約 125,000 ㎡
建物高さ 約 100m
2022 年 8 月 1 日
「東京海上ホールディングス株式会社」と「東京海上日動火災保険株式会社」は、東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビルのデザイン(基本設計)を発表しました。
2022 年 8 月 1 日
東京海上ホールディングス株式会社
東京海上日動火災保険株式会社
新・本店ビルのデザインに 新・本店ビルのデザインについて
~国産木材を使い木の使用量が ~国産木材を使い木の使用量が世界最大規模となる高さ 100m となる高さ 100m の「木の本店ビル」へ の「木の本店ビル」へ~
東京海上ホールディングス株式会社(取締役社長グループ CEO 小宮暁)および東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長広瀬伸一)は、東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビルのデザイン(基本設計)をまとめました。
新・本店ビルのエクステリアは、「丸の内」の街並みに調和し、日本の玄関口である東京駅と皇居を結ぶ行幸通りに面した場所に相応しい洗練された気品のある佇まいを表現しました。
デザイン上の重要な役割は木材が担っています。新・本店ビルは、構造部材である柱、床に国産木材をふんだんに使い、木の使用量が世界最大規模となる高さ 100m の「木の本店ビル」として生まれ変わります。
(中略)
1. デザインについて デザインについて
① エクステリア ~立ち並ぶ力強い大木が人々に「 ぶ力強い大木が人々に「安心」を与えるデザイン~新・本店ビルでは、ビルを支える柱の多くに木材を使用すると共に、床の構造材としてCLT(直交集成板)を用いることなどにより、可能な限り多くの木材を使用する予定です。
立ち並ぶ木の柱は、幾年もの長い月日をかけて成長し、集う人々に「安心」をもたらす存在となった力強い大木をモチーフとしており、新・本店ビルのデザインの重要なエレメントとなっています。
木材がふんだんに使われた柱や床は、季節や時間の移り変わりによって繊細に表情を変えるガラスのファサードに包まれ、美しく印象的な「キューブ(立方体)」を形作っています。このキューブのデザインは、ビジネス・歴史・文化が共存する街「丸の内」の街並みとの調和や行幸通りに面した場所に相応しい気品や洗練された趣き、訪れる人の視点でのヒューマンスケールなど、様々な観点についてデザイナーと慎重に議論を重ねた結果、生み出されました。
② ランドスケープ ランドスケープ ~静寂と憩いをもたらす屋上庭園 静寂と憩いをもたらす屋上庭園
新・本店ビルの屋上には、都心の喧騒にありながら、人々にひと時の静寂や憩いをもたらす緑豊かな庭園を計画しました。この庭園とエントランスの中央の「パティオ(中庭)」と呼ばれるス
ペースに植えられた樹木、さらにビルの周囲に配された樹木は、皇居外苑と新・本店ビルをシームレスに結びつけ、訪れる人が季節の移ろいや自然のぬくもりを感じられる空間を形作って
いきます。
③ デザイナー
新・本店ビルのデザインは、1998 年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が主宰する設計事務所、Renzo Piano Building Workshop(RPBW)が担当しました。
東京海上グループの新・本店ビルは、世界中で多くのプロジェクトを手掛ける RPBW が日本においてデザインを担当する初めてのオフィスビルとなります。レンゾ・ピアノ氏は、東京海上グル
ープのパーパスや、新・本店ビルが持つ意義に深く共感しており、今現在も、RPBW は株式会社三菱地所設計と協働しながら多くのチャレンジングな取組みを推進しています。
レンゾ・ピアノ(Renzo Piano レンゾ・ピアノ(Renzo Piano Renzo Piano)
1937 年イタリア・ジェノヴァ生まれ。1964 年ミラノ
工科大学卒業。1981 年 Renzo Piano Building Workshop 設立。ロンドンのザ・シャードやニューヨークのニューヨーク・タイムズ・ビル、ホイットニー美術館など、世界中でこれまでに 140 以上のプロジェクトを手掛ける。日本においても関西国際空港ターミナルビルなどの実績がある。
2. スケジュール
2022 年 10 月 東京海上日動ビル本館および新館解体着工
2024 年 12 月 新・本店ビル建築着工
2028 年度 新・本店ビル竣工
3. データ
項目 | 内容 |
所在及び地番 | 東京都千代田区丸の内 1 丁目 6 番 1 |
敷地面積 | 10,147.61 ㎡ |
主要用途 | 事務所(本店ビル)、駐車場等 |
構造 | S 造/木造/SRC 造 |
規模 | 地下 3 階、地上 20 階、塔屋 2 階 |
建物高さ | 約 100m |
延床面積 | 約 130,000 ㎡ |
設計 | Renzo Piano Building Workshop、株式会社三菱地所設計 |
施工(予定) | 株式会社竹中工務店、株式会社大林組、清水建設株式会社、鹿島建設株式会社、大成建設株式会社、戸田建設株式会社による共同企業体 |
2022 年 10 月
「東京海上日動ビル 本館」および「東京海上日動ビル 新館」の解体工事に着工しました。
2024 年 2 月 15 日
「東京海上日動ビル 本館」の地上解体工事が完了しました。
2024 年 12 月
「新・本店ビル」新築工事に着工する予定です。
2028 年度
「新・本店ビル」が竣工する予定です。