定点写真で振り返る。「DNタワー21」 の変遷
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「DNタワー21(第一・農中ビル)」は、「日比谷交差点」近くにある、「日比谷濠」に面した 21 階建て オフィスビルです。
戦前に清水建設株式会社が施工した「第一生命保険本館」と「農林中央金庫有楽町ビル」を、歴史的建造物として保存・再生する再開発計画を推し進めた結果、最先端のオフィスビルとして再構築されました。
超高層の「新館部分」と、旧第一生命館の保存対象である「本館部分」とで構成されています。
平成7年(1995)に「第一生命館」は、隣接する「農林中央金庫有楽町ビル」と一体化させた上で中間に高層階部分を増築し、「DNタワー21(第一・農中ビル)」として改装されました。その為フロアの高さが異なり、低層部分=本館の8階部分のS階が新館の6階と繋がってます。
地上 21 階
地下 5 階
地上 鉄骨造(S造)
地下 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
97,966 ㎡
清水建設株式会社、KEVIN ROCHE JOHN DINKELOO and ASSOCIATES(ケビン・ローチ ジョン・ディンケルー アンド アソシエーツ アーキテクツ)
1993 年 10 月
1995 年(平成 7 年) 9 月
「DNタワー21」の前身となる建物の一つ「第一生命保険本館」は、終戦後に連合国軍総司令部(GHQ)庁舎として接収されました。
マッカーサー元帥の執務室は、現在でも当時のまま「DNタワー21」に保存されています。
※連合国軍総司令部(GHQ)のダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)最高司令官が 1945 年 9 月 ~ 1951 年 4 月まで執務室として使用していた部屋は、「DNタワー21」6 階にありますが、一般公開はされていません。
当初は、第一生命社長室として使用していました。
↓
日本陸軍により接収され、陸軍幹部の部屋となりました。
↓
GHQ接収後、マッカーサーの執務室となりました。
「農林中央金庫有楽町ビル」を竣工しました。
「東京市麹町区」に「第一生命保険本館」を竣工しました。
「第一生命保険相互会社(現在は第一生命保険株式会社)」は、日本政府から正式に「第一生命館」の接収通知を受けました。
① 建物の地上部分はすべて接収、地下の使用は会社に任す
② 書類を除き家具その他一切の持ち出しを禁止する
③ 明け渡しの期限は9月15日正午とする
GHQは、市ヶ谷の旧陸軍省跡へ移転しました。
6 年 10 か月にわたる接収が解除されて、「第一生命館」は、「第一生命保険相互会社(現在は第一生命保険株式会社)」へ正式に返還されました。
「戦前に清水建設株式会社が施工した『第一生命保険本館』と『農林中央金庫有楽町ビル』を、最先端のオフィスビルに再構築しながら歴史的建造物として保存・再生する再開発計画」を決定しました。
「DNタワー21 新館」を竣工しました。
「DNタワー21 本館」を竣工しました。