基本情報
説明文
「DNタワー21」は、「日比谷交差点」北東側エリアの「日比谷通り」沿いにあった、「日比谷濠」に面した 21 階建てオフィスビル です。
戦前に清水建設株式会社が施工した「第一生命保険本館」と「農林中央金庫有楽町ビル」を、歴史的建造物として保存・再生する再開発計画を推し進めた結果、最先端のオフィスビルとして再構築されました。
超高層の「新館部分」と、旧第一生命館の保存対象である「本館部分」とで構成されています。
2022 年に、建物名は「DNタワー21(第一・農中ビル)」から「第一生命日比谷ファースト」へ改称されました。
所在地
〒100-8420 千代田区有楽町1-13-1
最寄り駅まで
・「東京メトロ/都営地下鉄 日比谷駅 B2出口」から 徒歩 0 分
・「JR/東京メトロ 有楽町駅 D1出口」から 徒歩 1 分
紹介文
平成7年(1995)に「第一生命館」は、隣接する「農林中央金庫有楽町ビル」と一体化させた上で中間に高層階部分を増築し、「DNタワー21(第一・農中ビル)」として改装されました。その為フロアの高さが異なり、低層部分=本館の8階部分のS階が新館の6階と繋がってます。
階数
地上 21 階
地下 5 階
延床面積
97,966 ㎡
設計
渡辺仁、松本与作
増築設計
清水建設株式会社、KEVIN ROCHE JOHN DINKELOO and ASSOCIATES(ケビン・ローチ ジョン・ディンケルー アンド アソシエーツ アーキテクツ)
竣工年月
新館
1993 年 10 月
本館
1995 年(平成 7 年) 9 月
文化財等指定状況
文化財等指定 | 東京都選定歴史的建造物 | 千代田区景観まちづくり重要物件 |
指定年月日 | 2003 年度(平成 15 年度) | 2003 年(平成 15 年) 8 月 8 日 |
マッカーサー総司令官室
「DNタワー21」の前身となる建物の一つ「第一生命保険本館」は、終戦後に連合国軍総司令部(GHQ)庁舎として接収されました。
マッカーサー元帥の執務室は、現在でも当時のまま「DNタワー21」に保存されています。
※連合国軍総司令部(GHQ)のダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)最高司令官が 1945 年 9 月 ~ 1951 年 4 月まで執務室として使用していた部屋は、「DNタワー21」6 階にありますが、一般公開はされていません。
この部屋の変遷
当初は、第一生命社長室として使用していました。
↓
日本陸軍により接収され、陸軍幹部の部屋となりました。
↓
GHQ接収後、マッカーサーの執務室となりました。
「DNタワー21」に関するニュースリリース配信履歴
配信年月日 | ニュースリリースタイトル | 配信者名 |
2022 年 4 月 1 日 | 「ポストコロナ時代のウェルビーイングが高まるオフィスビル」をコンセプトにした日比谷本社ビルの本格リノベーションの開始について~新ビル名称は「第一生命日比谷ファースト」~ | 第一生命保険株式会社 |
年表
1933 年(昭和 8 年)
「農林中央金庫有楽町ビル」を竣工しました。
1938 年(昭和 13 年)
「東京市麹町区」に「第一生命保険本館」を竣工しました。
1945 年(昭和 20 年) 9 月 10 日
「第一生命保険相互会社(現在は第一生命保険株式会社)」は、日本政府から正式に「第一生命館」の接収通知を受けました。
① 建物の地上部分はすべて接収、地下の使用は会社に任す
② 書類を除き家具その他一切の持ち出しを禁止する
③ 明け渡しの期限は9月15日正午とする
1952 年(昭和 27 年)
GHQは、市ヶ谷の旧陸軍省跡へ移転しました。
1952 年(昭和 27 年) 9 月 17 日
6 年 10 か月にわたる接収が解除されて、「第一生命館」は、「第一生命保険相互会社(現在は第一生命保険株式会社)」へ正式に返還されました。
1988 年(昭和 63 年)
「戦前に清水建設株式会社が施工した『第一生命保険本館』と『農林中央金庫有楽町ビル』を、最先端のオフィスビルに再構築しながら歴史的建造物として保存・再生する再開発計画」を決定しました。
1993 年 10 月
「DNタワー21 新館」を竣工しました。
1995 年(平成 7 年) 9 月
「DNタワー21 本館」を竣工しました。
2022 年 4 月 1 日
「第一生命保険株式会社」は、 本社ビルである「DN タワー21」について、共同事業者である農林中央金庫持分を 4 月 1 日付で取得し、本物件の単独所有化を完了したことなどを発表しました。
2022 年4月1日
「ポストコロナ時代のウェルビーイングが高まるオフィスビル」をコンセプトにした日比谷本社ビルの本格リノベーションの開始について
~新ビル名称は「第一生命日比谷ファースト」~
第一生命保険株式会社(代表取締役社長:稲垣精二、以下「当社」)は、本社ビルである DN タワー21(以下、「本物件」)につき、共同事業者である農林中央金庫持分を4月1日付で取得し、本物件の単独所有化を完了しました。また、今般この機を捉え、本物件の一部について外部テナントの入居するテナントオフィスビルへと改良するべく、既存建物を活かした大規模リノベーション工事を開始しましたので、お知らせします。
今回の大規模リノベーションは、1902 年の創業当時からの精神である「最大たるより最良たれ」を礎にしつつ、日比谷第一生命館の建設(1938 年竣工)、同建物を保存・再生させた DN タワー21 の建設(1993 年竣工)に次ぐ、進化の第3のステージと位置づけ、2023 年度中の完成を予定しています。
「ポストコロナ時代のウェルビーイングが高まるオフィスビル」をリノベーションのコンセプトに掲げ、歴史を継承しつつ、サステナブルにウェルビーイングを高める数々の取組みを検討しています。また、今般のリノベーションを機に、ビル名称についても「第一生命日比谷ファースト」に変更することを、あわせてお知らせします。
【リノベーションコンセプト】
ポストコロナ時代のウェルビーイングが高まるオフィスビル